アニマルセラピー
ドッグセラピー
Dog Therapy 動物には計り知れない無限の力があります。
その中でも、太古から人間と共に生活をしてきた犬には、人の心を『癒す力』があるといわれています。
また、その能力は国内外を問わず、様々な分野で研究されています。
ドッグセラピーとは?
中でも、古来から人と共に生活をしてきた犬には人の心を「癒す力」があると言われており、心の壁を取り払い、そこに笑顔を作り出す力があります。
高度な訓練を習得した『セラピードッグ』を臨床場面に介在させ、高齢者や様々な障害を持つ人、そしてこどもたちに療法を行うことが『ドッグセラピー』です。
つまり、「セラピードッグの交流を通して、人の心や身体をケアし、QOL(生活の質)を高めることを目的として実施されるケアプログラムのことです。
『セラピードッグ』を介在させたレクリエーション活動(※AAA)やセラピー活動(※AAT)は、対象となる『人』にたくさんの変化や効果をもたらしてくれます。(※は下記にて説明)
『セラピードッグ』が向ける温かいまなざしによって、人に不思議な力を与えてくれます。
動物介在活動=AAAと動物介在療法=AATと動物介在教育=AAE
動物介在活動=AAA(Animal Assisted Activity)
一般に行われている「ドッグセラピー」は動物介在活動=AAA(Animal Assisted Activity)と呼ばれ、犬とのふれ合いを中心に参加者の楽しみを目的とした「レクリエーション活動」です。
みなさんがイメージされるドッグセラピーの多くがAAAなのではないでしょうか。
例えば、様々な施設で行われるクリスマス会や誕生日会などに訓練された犬と参加することで、日常にはない楽しい時間をすごしてもらいつつ、犬がいる環境によって心理的な良い影響を与えることができます。
そのため、20名~50名といった大人数の方に対して実施できるのが特徴です。
動物介在療法=AAT(Animal Assisted Therapy)
犬とのふれ合いを中心に参加者の楽しみを与えるAAAとは違い、対象者の心や身体的なリハビリテーションなど、治療改善を目的としてセラピードッグを介在させることを動物介在療法=AAT(Animal Assisted Therapy)と呼びます。
AATでは医療従事者や研究者とともにセラピーを受ける対象者のニーズを把握し、それぞれに改善目標を定めた上で実施します。
実施する際には、対象者が「犬が好きである」ことを前提に、精神科医や作業療法士などの医療関係者の方々と一緒に、実行していきます。
プログラムは個人によって都度組むことになりますが、「犬と触れる」「キャッチボールをする」「犬に指示を出す」などがあります。
動物介在教育=AAE(Animal Assisted Education)
癒しや治療を目的とするドッグセラピーとは異なり、『幼稚園や小学校などの教育の場』に動物を介在させ、子供たちに動物との正しいふれ合い方や接し方、命の大切さなどを教える活動のことを動物介在教育=AAE(Animal Assisted Education)と呼びます。
AAEは子供たちに動物との接し方を教えることで、コミュニケーション能力の向上や、自分以外の人や動物を思いやる優しい心を育てることを目的としています。
ドッグセラピーの効果(一例)
主観的変化
- セラピードッグと触れ合うことによって笑顔が増える。
- 言葉を発する機会が増える。
- 他の対象者に話しかけるなどの、社会性の向上がある。
- 血圧が10%程度下がる。
- 自分自身の役割を認識し、その役割に対しての行動が見られるようになる。
- 他人を思いやる言動が増える。
客観的変化
- GBSスケール(認知症状評価尺度)
- 自発的な行動が増える。
- 動作が速くなる
- うろたえることが少なくなる
- NK細胞活性が増加する。
- 「覚醒度」「意欲・活動欲」「睡眠障害」「会話」「焦燥」「集中力」などの尺度に変化がみられる。
そのため現在、ドッグセラピーは多くのメディア、高齢者施設、児童福祉施設などで
注目されるようになっています。
セラピードッグ
セラピードッグになるには
セラピードッグ適正
性格 | 温厚で怖がりでないこと、社交的、環境適応能力が高いことなど |
---|---|
知能 | 訓練能力が高いことなど |
セラピードッグトレーニング
環境適応訓練 | 他の動物や音、物音、食べ物などに動じない |
---|---|
服従訓練 | Heel、Sit、Down、Wait、Comeなど |
特殊訓練 | 持来、遠隔操作訓練、その他プログラムに必要な訓練 |
ドッグセラピスト
高度で厳しい訓練を習得したセラピードッグとともに、AAA・AATを目的としたケアプログラムを実施するのがドッグセラピストです。
ドッグセラピストは、高度なハンドリング技術はもちろん、様々な状況の対象者の方たちと関わるため、多角的分野なスキルと知識を併せ持っています。
ドッグセラピストってどんなことを学んでいるの?
心理学
- 交流分析
- 行動療法
- カウンセリング技術
- 対人援助技法
- 老年・児童・青年心理など
リハビリテーション学
- 理学療法
- 作業療法
- 言語療法など
獣医学・動物行動学
- 人畜共通感染症
- 犬の体の仕組みと、病気、応急処置、犬種傾向、発達動物行動学など
活躍中のセラピードッグ
たくさんの人たちに癒しと笑顔を与えるため、厳しい訓練を習得したセラピードッグたちをご紹介します。
現場で活躍しているこの子達を、皆さん是非応援してあげてください!


2007/12/20生 おんなのこ ブリタニー
もっとたくさんの人と出会いたいな。

2003/8/27生 おとこのこ トイ・プードル
でも、僕が犬だからみんな笑って許してくれるんだ!そんなことをしながらも、お仕事はちゃんとやるよ!

2003/8/27生 おとこのこ トイ・プードル
でも、僕が犬だからみんな笑って許してくれるんだ!そんなことをしながらも、お仕事はちゃんとやるよ!